禁止命令のあとが本番——大分市の再逮捕とランサム過去最多、奈良の金塊未遂から読む中津・宇佐・日田の守り方
更新日:2 時間前
禁止命令は終わりではなく、守る側の仕事が本番に入る時点です。令和8年9月29日、大分市の知人女性に対するつきまといを禁じられていたにもかかわらず、自宅付近で待ち伏せして接近したとして、アルバイト従業員の男34歳が再逮捕されました。公開情報で確認できるのは、恋愛感情を抱いていた相手に対する禁止命令の後も接近が止まらなかったという事実です。被害者の実名は本稿では扱いません。
同じ週に、警察庁が令和8年上半期のランサムウェア被害報告を123件と発表し、統計開始以降の半期として過去最多となりました。約六割が中小企業です。奈良市では9月25日、80代男性から金塊約1.8キログラム、約4258万円相当をだまし取ろうとしたとして、台湾出身の女性31歳が特殊詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕されました。三つは現場も相手も違いますが、一度止めたつもりの後と、地方の信用と資産が狙われるという点で中津圏に繋がります。
本稿の結論を先に置きます。中津市、宇佐市、日田市、福岡県豊前市、吉富町、上毛町で今すぐ必要なのは、犯行の再現ではなく、相談の早期化と事業所の予備です。緊急は110番、身の危険は119番、警察相談は#9110、中津警察署は0979-22-2131、大分県女性相談支援センターは097-544-3900です。地域の防犯相談はTNS-Nexus、電話050-1726-1569、メールoffice-support@tnsjpn.comです。
ストーカー規制法と禁止命令とは何か
ストーカー行為とは、恋愛感情その他の好意の感情、またはそれが満たされなかったことへの怨恨を充足する目的で、特定の者に対してつきまといや待ち伏せ、連続する連絡、監視などを繰り返す行為をいいます。定義は公開されている法律の框組みです。本稿は具体的な行為のやり方を書きません。読む側が知るべきなのは、警告や禁止命令といった行政対応の後もリスクが消えるわけではないという点です。

大分県警の令和6年中の公表では、ストーカー事案の相談等対応件数は361件で、前年より21件、5.5パーセント減でした。減ったから安心とは言えません。被害者の88.1パーセントが女性で、20歳代が26.6パーセント、30歳代が22.3パーセント、40歳代が18.9パーセントでした。文書警告は231件、禁止命令は14件で前年より5件増えています。禁止命令に違反して行為を繰り返せば処罰対象になります。令和8年9月29日の再逮捕は、その仕組みが現場で動いた事例です。
ランサムウェアと特殊詐欺とは何か
ランサムウェアとは、事業所や団体のデータを利用できなくし、復旧と引き換えに金銭を要求する組織向けの不正プログラムです。警察庁は令和8年9月10日、上半期の被害報告が123件で前年同期より7件増え、半期ベースで過去最多だと公表しました。中小企業が79件、大企業が31件、団体等が13件です。業種は製造業37件が最多で、卸売・小売が15件、情報通信や医療・福祉なども含まれます。被害組織への調査では侵入経路の約半数がVPN機器でした。調査・復旧費用は有効回答が限られますが、1000万円以上が約六割、一か月未満で復旧できたのは半数弱と報じられています。
特殊詐欺とは、面識のない相手が親族や公的機関、投資話、料金請求などをかたって現金等をだまし取る詐欺の総称です。警察庁は令和8年から、ニセ警察詐欺を独立させ、SNS型投資・ロマンス詐欺も特殊詐欺の一手口として整理しました。奈良の金塊事案は、高齢者の実物資産が未遂の段階で止まった例です。手口の再現はしません。大分県の数字と並べると、金銭だけでなく現物も対象になることが見えます。
今週挙げる三つの事案は何か
第一は、令和8年9月29日の大分市の事案です。OBS大分放送の報道によれば、恋愛感情を抱いていた大分市の女性に対しつきまとうことが禁止されていたにもかかわらず、自宅付近で待ち伏せして接近したとして、警察は同日、アルバイト従業員の男34歳を再逮捕しました。再逮捕という言葉は、それ以前にも捕捕事実があったことを示します。禁止命令を出した後の逵守が問題になった点が、犯罪研究上も警察運営上も重要です。
第二は、警察庁が公表した令和8年上半期のサイバー空間の脅威情勢です。ランサムウェア被害は123件で半期過去最多、不審なアクセスは一日・一IPアドレス当たり1万3687件で前年同期比50.7パーセント増でした。インターネット利用犯罪の認知は3万838件で前年同期比30パーセント増、うち約九割が詐欺、被害額は1755億円で前年同期比45パーセント増と報じられています。サイバー犯罪の検挙は7607件で前年同期比15パーセント増です。中津の製造業、宇佐の商店、日田の事業所、豊前・吉富・上毛の小規模事業者にとって、都市部だけの話ではありません。
第三は、奈良市の金塊詐欺未遂です。公開報道では、80代男性から金塊約4258万円相当をだまし取ろうとしたとして、自称貸金業の女性31歳が現行犯逮捕されています。未遂で止まったこと自体が分析価値です。被害が完了する前に周囲が違和感を形にし、警察が現場で止められた事例だからです。中津圏でも、高齢の家族が金地金や現物を動かす話をしたときは、本人だけで判断させないことが守りになります。
なぜ大分市の禁止命令違反を深掘りするのか
三件のうち分析価値が最も高いのは、大分市の再逮捕です。理由は四つあります。第一に、県内の公開事案で、中津・宇佐・日田と同じ県警の運用の中にあること。第二に、禁止命令という行政処分の後の再接近であり、処分を出せば終わりという誤解を崩せること。第三に、被害者が女性であり、TNS-Nexusの基本理念である子どもと女性の人権擁護に直結すること。第四に、全国のストーカー規制法違反の検挙が令和8年1月から8月で1263件と、前年同期893件から41.4パーセント増えていることと重なります。
過去の類似事案と比べると、禁止命令や警告の後に再度の接近が起きる型が繰り返されてきました。令和6年の大分県では対応件数361件に対し禁止命令は14件です。命令は少数ですが、出された事案はもはリスクが高い層とみるべきです。当事業所の過去記事には、女性の日常の不安を整理した一般論があります。今回はそれと重複せず、9月29日の再逮捕という新たな公開事実に限定します。大阪大東の元配偶者事案や群馬の親族事案も既刊で扱ったため、今回の比較軸には使いません。
時代背景も重要です。令和に入ってから、面識のない相手からの詐欺と、知り合いや元交際からの追跡が並存しています。前者は電話やSNSで距離を越え、後者は住宅や通勤路という身近な場所で起きます。中津圏は大分と福岡の県境を越えて通勤、通学、買い物が日常です。大分市の事例を他人事と片づけられません。吉富町や上毛町から豊前市へ出る人、中津市から宇佐市や日田市へ出る人にとって、管轄が変わることと、相談窓口が変わることは別の問題です。
大分・中津圏の数字と行政対応はどうなっているか
大分県警が確認した令和7年の刑法犯認知件数は4151件で、前年より709件多く、9年ぶりに4000件台となりました。窃盗が2682件で全体の64.6パーセント、自転車盗が852件、万引きが627件、バイク盗が168件です。凶悪犯は33件で前年より4件減でした。特殊詐欺は相談を含めて400件、被害額約8億2539万円、SNS型投資・ロマンス詐欺は347件、約15億1667万円でした。ニセ警察詐欺は111件、被害額約5億7356万円で特殊詐欺の約七割を占めています。
令和8年8月末の県警公表では、1月から8月の刑法犯認知件数が3052件、前年同期が2676件と読めます。窃盗犯が63.6パーセント、知能犯が14.5パーセント、粗暴犯が8.0パーセント、風俗犯が2.6パーセント、凶悪犯が0.7パーセントです。特殊詐欺は既遂相談を含めて491件、被害額16億1372万円で、前年同期の473件、14億5759万円を上回っています。内訳はSNS型投資詐欺122件で6億3881万円、ロマンス詐欺89件で3億3380万円、ニセ警察詐欺70件で4億5314万円、架空料金請求詐欺155件で1億835万円です。性別は男性59.1パーセント、女性40.9パーセント、65歳以上が38.5パーセントです。
市町村別の犯罪率は、県警の月次資料で公表されています。令和8年1月から8月の図では、市町村によって人口10万人当たりの値が大きく開いています。本稿では、図から市名を断定して数字を振り分けません。中津市、宇佐市、日田市の比較は、県警本部の大分県の犯罪情勢を毎月確認するのが正しい読み方です。県境を越える豊前市、吉富町、上毛町は福岡県警の管轄です。数字が県ごとに分かれることと、生活圏が一つであることは矛しません。
行政の窓口も分かれています。中津市は、配偶者や恋人からの暴力について人権・同和対策課の0979-22-1229、18歳未満の子どもがいる場合のこども家庭センター0979-22-1103、学校教育課0979-22-4941を案内しています。中津警察署は0979-22-2131です。県の女性相談支援センターは097-544-3900、平日9時から21時、土日祝は昼間と13時から17時と18時から21時です。警察総合相談は#9110、性犯罪被害相談は#8103です。民間のおおいたDVとSNS相談もあります。宇佐市、日田市、豊前市、吉富町、上毛町も、市町村と所轄警察署が窓口を持ちます。
中津圏の女性と事業所はどう守るか
守り方は、犯行を詳しく知ることではありません。記録、相談、分離の三つです。記録は、いつ、どこで、誰から、何を求められたかを日時とともに残すことです。実名や住所を公開せず、相談先だけに渡します。禁止命令や警告を受けているときは、命令の内容と期間を本人と信頼できる家族が共有します。命令の後に接近があったなら、自分で対峙せず、所轄の警察署に連絡します。
事業所の守りは、公開されている警察庁の呼びかけに沿います。ソフトウェアを更新すること、利用しない管理画面を止めること、重要な控えをインターネットから切り離した場所にも残すこと、止まったときの業務継続を決めておくことです。侵入の手順は書きません。中津、宇佐、日田、豊前、吉富、上毛の小規模事業所は、大企業の対策をそのまま買えなくても、更新と控えと相談先の三つは決められます。被害に気づいたら、自分で復旧を試さず、所轄警察のサイバー相談窓口に連絡します。
高齢の家族には、金銭や金地金、現物を動かす話が出たら一人で決めないことをあらかじめ共有します。奈良の事例は未遂で止まったからこそ、周囲の一聲が意味を持ちます。中津市の家庭用防犯カメラ補助金は別記事で扱っています。今回は重複しませんが、補助と相談は並用できます。当事業所の防犯パトロール、探偵TNS、縁結び中津OHNA、スタイルヨガ中津は、相談の入り口です。調査の受任は法令の範囲で行います。
相談はどこにすればよいか
今危険なら110番へ。けがならは119番へ。翌日以降でもよい相談は#9110、最寄りの警察署、中津警察署なら0979-22-2131です。大分県女性相談支援センターは097-544-3900です。中津市役所の人権・同和対策課は0979-22-1229です。地域の防犯ボランティア事業所TNS-Nexusへは050-1726-1569、office-support@tnsjpn.comです。代表は江島州将です。2001年に大阪で始まった防犯ボランティアが、現在は大分県中津市の広報型個人事業所として続いています。
禁止命令が出たら安心できるか
安心できるとは限りません。令和6年の大分県で禁止命令は14件でしたが、命令は行為を法律上禁じるものであって、現場から相手が消える仕組みではありません。9月29日の再逮捕は、禁止の後も自宅付近での待ち伏せと接近が問題になった事例です。命令後も記録と相談を続け、通勤や通学の時間を信頼できる人と共有します。子どもがいる家庭は、子どもの詳細を公開せず、こども家庭センターと学校に必要な範囲だけ伝えます。
中小企業はランサムウェアと無関係か
無関係ではありません。令和8年上半期の123件のうち79件が中小企業で、製造業が最も多かったからです。中津圏には製造、卸、小売、医療、建設があります。自社は小さいから大丈夫という判断は、公表数字と合いません。守りは更新、不要な管理画面の停止、オフラインの控え、止まったときの連絡先の確認です。被害額や復旧日数は事業所ごとに違いますが、公表では1000万円以上と一か月以上が珍しくありません。
特殊詐欺は現金だけか
現金だけではありません。大分県の令和8年8月末までの交付方法は、振込が54.2パーセント、電子マネーが26.1パーセント、暗号資産が12.6パーセント、手交が4.7パーセントです。奈良の事例は金塊という現物でした。中津圏でも、口座、電子マネー、貴金属、カードを動かす話は、家族か公的機関かを確認してからにします。公的機関をかたる電話は、かけてきた番号で返さず、公表されている番号へかけ直します。
まとめ——悲しい事件を一件でも減らすために
今週の三件は、禁止命令後の再接近、中小企業中心のランサムウェア、高齢者の現物を狙った詐欺未遂です。共通するのは、一度止めたつもりや一度断ったつもりの後に、記録と相談と予備が残るかどうかです。大分県の刑法犯は令和7年に4151件まで戻り、令和8年も前年同期を上回っています。数字は恐れるためではなく、相談先を決めるために使います。
TNS-Nexusは大分県中津市の広報型個人事業所です。事業は探偵TNS、縁結び中津OHNA、スタイルヨガ中津、出張マッサージ、Model、防犯パトロールです。会社紹介と各事業、過去の防犯記事はサイト内の会社紹介、各事業ページ、ブログから辿れます。https://www.tnsjpn.com/ および https://www.tnsjpn.com/blog をご覧ください。電話は050-1726-1569、メールはoffice-support@tnsjpn.comです。悲しい事件を一件でも減らすことが、中津からの公報の仕事です。
本稿の数字は大分県警本部の令和8年9月公表、令和6年ストーカー事案対応状況、警察庁の令和8年上半期サイバー情勢と犯罪統計、OBS大分放送の9月29日付報道、奈良の金塊事案に関する公開報道、中津市および大分県の相談窓口案内によります。暫定値は今後確定値で入れ替わることがあります。個別の事案については推定無罪の原則に従い、被害者の実名や小学生以下の詳細は記しません。
過去の類似事例と何が違うのか
比較の軸は、令和6年の大分県ストーカー対応と、令和8年1月から8月の全国検挙です。県内の対応件数は平成27年から令和6年まで、481件、441件、343件、404件、468件、399件、369件、340件、382件、361件と推移しています。減少傾向に見えても、禁止命令は増えています。これは相談そのものが消えたというより、重い事案を行政処分まで進める体制が動いていると読むべきです。全国のストーカー規制法違反検挙が前年同期比41.4パーセントであることと並べると、地方の減少だけを見て安心するのは早計です。
ランサムウェアは、2020年下半期から半期ごとに統計が取られ、令和8年上半期がその最多を更新しました。前年同期は116件でした。増分は7件ですが、中小企業が約六割を占める構成は変わっていません。過去の大企業中心のイメージとは違い、地方の事業所が停止する事例が公表の主役です。奈良の金塊未遂は、現金振込型の特殊詐欺と違い、現物を動かす型です。大分県の交付方法で手交が4.7パーセントと少ないのは、少ないから無視してよいという意味ではありません。少数でも一件の金額が大きくなります。
県境を越える中津圏でどう相談するか
中津市は大分県警、豊前市と吉富町、上毛町は福岡県警です。通勤先で起きたことは通勤先の警察署、住宅で起きたことは住宅の警察署が窓口になります。どちらか分からないときは#9110で足ります。市町村の相談窓口は、暴力、子ども、高齢者、消費生活で分かれています。中津市の案内を一つの型にするなら、身の危険は警察、家族の支えは市町村、日常の不安の整理はTNS-Nexusの050-1726-1569です。宇佐市と日田市も同じ考え方で、窓口の電話番号だけを住所地のものに置き換えます。
時代背景として、令和7年の県内刑法犯が9年ぶりに4000件台へ戻ったことを押さえます。増えた主因は自転車やバイクの盗難と特殊詐欺です。住宅侵入は減った一方で、面識のない相手からの詐欺と、知り合いからの追跡が残っています。中津圏の高齢者比率は高く、特殊詐欺の65歳以上が38.5パーセントであることと重なります。若い世代だけ、都市部だけという切り方は、今回の三件には当てはまりません。
家族が違和感を持ったら何を残すか
残すのは日時、相手の関係、求められたものの種類、自分が断ったことです。会話の再現や、相手を誘い出す方法は書きません。禁止命令があるなら、命令書の写しを控え、接近があった日時と場所だけを警察に伝えます。事業所なら、通常と違う請求書、見たことのない振込先、管理画面の警告を社内で共有します。復旧作業は専門家と警察に任せ、控えがあるかを先に確認します。相談電話は050-1726-1569です。
公開情報だけで書く理由は何か
犯罪抑止の公報は、未確定の推測や、被害者の特定、行為の手順を広げないことが条件です。今回扱ったのは、警察が公表した数字、放送が報じた逮捕事実、自治体が案内する窓口です。市町村別の犯罪率は図の市名が文字として取り出せなかったため、中津市何件という断定はしません。断定できない数字を書かないことも、公報の責任です。確定値が出たら、次の週次記事で差し替えます。
中津からできる公報の役割は何か
TNS-Nexusは2001年、大阪で始まった防犯ボランティアを源流とし、現在は大分県中津市の広報型個人事業所です。代表は江島州将、電話は050-1726-1569、メールはoffice-support@tnsjpn.comです。事業は探偵TNS、縁結び中津OHNA、スタイルヨガ中津、出張マッサージ、Model、防犯パトロールです。会社紹介と各事業、過去記事は https://www.tnsjpn.com/ と https://www.tnsjpn.com/blog から辿れます。子どもと女性の人権を守り、悲しい事件を一件でも減らすことが公報の役割です。数字は恐れるためではなく、相談の時期を早めるために使います。



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